外側上顆炎について

外側上顆炎（がいそくじょうかえん）は、肘の外側にある骨の出っ張り部分（外側上顆）
に炎症が起こる疾患で、「テニス肘」とも呼ばれています。

特にテニスプレイヤーに多く見られることからこの名前がついていますが、
実際にはスポーツをしていない方にも頻繁に見られる症状です。

そんな外側上顆炎について詳しく解説していきます。

肘の外側には、手首や指を伸ばす筋肉の腱が付着しています。
これらの筋肉を繰り返し使うことで、腱の付着部に小さな損傷が生じ、炎症や変性が起きて痛みを引き起こします。

主な原因として、

• パソコン作業や家事などでの反復的な手首の動き
• スポーツ（特にラケットスポーツ）
• 重い荷物を持つ動作の繰り返し
• 加齢による腱の変性

などがあげられます。

「テニス肘」と呼ばれますが、原因はスポーツに限りません。
実際にはこんな方にも多く見られます。

• パソコン作業・デスクワークが多い方
• 料理や掃除、洗濯などの家事をよくする方
• 重いものをよく持つご職業の方（介護・製造業など）
• スマホやゲームを長時間使う方

肘の使いすぎや、負担のかかる姿勢がきっかけになることが多いです。